女性の薄毛は治るの？その原因とは

　薄毛や抜け毛というと男性特有の悩みだと思いがちですが、実は女性でも多くの人が薄毛に悩んでいます。しかも、昔は主に４０代以降の女性に多い悩みだったのに、今は２０代や３０代でも薄毛に悩んでいる人が多いようです。

女性の薄毛の原因として挙げられるのは大きく分けて２つあります。まず１つ目がホルモンバランスの崩れによるものです。一般的には４０代以降になるとホルモン分泌量が減ってきて、それが脱毛の原因となります。しかし最近では若い人でも過度なダイエットや乱れた食生活による栄養不足、睡眠不足、喫煙、ストレス、出産などによってホルモンバランスが乱れやすい状況になる人が多く、その結果ヘアサイクルが短くなって抜け毛・薄毛になってしまうことが多いようです。ホルモンバランスの乱れは生活習慣を改善することによって治まる場合が多いので、当てはまる人はすぐに実行してみましょう。出産による抜け毛は約６割の女性が経験すると言われており、産後半年から１年で治まる場合が多いのでそれほど心配する必要はありません。

　薄毛の原因の２つ目は、頭皮の悪化です。度重なるパーマやカラーリング、シャンプーのしすぎ、間違ったケアやケア剤に含まれる化学成分等によって、頭皮がダメージを受けたり炎症が起こったりします。また毛細血管の血液循環が乱れることで毛が細くなったり、抜け毛が増えたりします。特に女性の場合は鉄分の不足が薄毛の原因となることが多いようです。鉄分が不足すると貧血を招きます。貧血になると血液中の赤血球の数が減少し、酸素を運ぶ能力が低下します。すると頭皮にも十分な酸素が届かなくなり、毛根細胞の活動が鈍くなって毛髪が元気がなくなってしまうのです。

　その他の原因としては、甲状腺の機能の低下が原因で薄毛が起こることがあります。甲状腺ホルモンが減少する「甲状腺機能低下症」になると細胞の働きが極端に低下し、薄毛を招いてしまいます。また、薬の影響で薄毛になる場合もあり、「薬物性脱毛症」といわれています。代表的なのは抗がん剤やＣ型肝炎の治療薬などです。また、経口避妊薬（ピル）や抗うつ薬でも副作用として脱毛が起こることが分かっています。

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